後遺障害等級の解説

靭帯損傷/断裂 下肢 神経症状

足首の靱帯損傷(弁護士法人小杉法律事務所監修)

この記事では、靱帯損傷のうち、足首の靱帯損傷について整理しています。

靱帯損傷とは

靱帯とは、骨同士をつなぐ軟部組織です。(↑のイラストは膝部を念頭に作成されたものです。)

関節内外にある繊維性組織で、関節運動の方向性を規定し、過度の関節運動を防止する働きがあります。

靱帯損傷とは、靱帯の繊維が部分的または完全に損傷・断裂したものです。

靱帯損傷一般についてはこちらの記事をご確認ください。

足関節捻挫とは

一般的に、靱帯損傷が軽度のものを指し、X線像で骨折、脱臼、関節面の位置関係の異常がみられないものを捻挫といいます。

足関節(足首)の靱帯

足を内側から見たときの靱帯

後脛腓靱帯、前脛距靭帯、後脛距靱帯、脛舟靱帯、脛踵靱帯、底側踵舟靱帯(ばね靱帯)があります。

前脛距靭帯、脛舟靱帯、脛踵靱帯、後脛距靱帯は三角靱帯を構成します。

足を外側から見たときの靱帯

前脛腓靭帯、前距腓靱帯、後距腓靱帯、二分靱帯、踵腓靱帯、頚靱帯、踵舟靱帯と踵立方靱帯があります。

前距腓靱帯、踵腓靱帯、後距腓靱帯は足関節外側靱帯を、踵舟靱帯と踵立方靱帯は二分靱帯を構成します。

足首の靱帯損傷の好発部位

遠位脛腓靱帯(前脛腓靭帯と後脛腓靱帯)損傷、外側靱帯損傷、内側靱帯損傷(三角靱帯損傷)、二分靱帯損傷が好発部位だと言われています。

足首の靱帯損傷の後遺症

診察・後遺障害診断

痛みや可動域制限、動揺関節などが生じる可能性があります。

足首の靱帯損傷で残存する可能性のある後遺症についてはこちらの記事で整理しています。

弁護士に相談を

交通事故や労災事故等の被害に遭って足首の靱帯損傷を受傷した場合、加害者側に対し適切に損害賠償請求を行うためには、靱帯損傷の場所や態様を把握し、残存した後遺障害についての立証資料を適切に収集していく必要があります。弁護士法人小杉法律事務所の所属弁護士による無料相談を是非ご活用ください。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。