後遺障害等級の解説

靭帯損傷/断裂 上肢 神経症状

肘の靱帯損傷(弁護士法人小杉法律事務所監修)

この記事では肘にある靱帯の損傷について整理しています。

肘の靱帯について

肘関節は、上腕骨、尺骨、橈骨によって構成される関節です。

靱帯とは、骨同士をつなぐ軟部組織で、関節運動の方向性を規定し、過度の関節運動を防止する働きがあります。

肘関節の靱帯では、内側の内側側副靱帯、外側の外側側副靱帯、尺骨と橈骨を連結する輪状靱帯が重要です。

蝶番構造をとる腕尺関節の内外両側に側副靱帯があって、肘関節の安定性の要になっています。

靱帯損傷一般についてはこちらの記事で整理しています。

内側側副靱帯(ないそくそくふくじんたい)(MCL)

肘の内側で肘関節の安定性に貢献する靱帯です。上腕骨内側上顆と尺骨を連結し外反ストレスに対抗します。

前斜走靱帯、後斜走靱帯、横走靱帯からなり、前斜走靱帯が最も重要です。

内側側副靱帯損傷の原因や症状、認定されうる後遺障害等級等についてはこちらの記事で整理しています。

外側側副靱帯(がいそくそくふくじんたい)(LCL)

肘の外側で肘関節の安定性に貢献する靱帯です。内反ストレスに対抗します。

上腕骨外側上顆に起始し、輪状靱帯に停止する狭義の外側側副靭帯と尺骨に停止する外側尺側側副靱帯(LUCL)からなります。

外側側副靱帯損傷の原因や症状、認定されうる後遺障害等級等はこちらの記事をご覧ください。

弁護士に相談を

交通事故や労災事故等の外傷で肘部に靱帯損傷を受傷した場合、損害賠償請求を加害者側に対し適切に行うために、靱帯損傷の部位や態様を把握し、残存した後遺障害についての立証資料を適切に収集していく必要があります。弁護士法人小杉法律事務所の所属弁護士による無料相談を是非ご活用ください。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。