骨折 上肢 神経症状
親指の骨折(弁護士法人小杉法律事務所監修)
この記事では、手の親指の骨折について整理しています。
ベネット骨折とローランド骨折
親指に関連した骨折として、親指の中手骨の近位部骨折としてベネット骨折、ローランド骨折があります。
中手骨は↑のイラストで青色に着色されています。
(指の骨折とは言いつつ、指の付け根(MP関節)よりは内側ですが。)
ベネット(Bennett)骨折は、第1中手骨基部尺側の小骨片が原位置に残存し、手根中手関節面の大部分を含む中手骨が近位に脱臼した母指CM関節脱臼のことを指します。
ローランド(Roland)骨折は、第1中手指基部が粉砕した母指CM関節内骨折のことを言います。
※手根中手関節=CM関節
症状
骨折部に腫脹と圧痛を認め、痛みのために母指の自動運動が障害されます。
検査
単純X線検査、CT検査(ローランド骨折では特に)を検討すべきです。
(今日の整形外科治療方針第8版(医学書院)、510頁)
認定されうる後遺障害等級
疼痛等による神経症状と、親指の動きにくさが残存する機能障害等で認定可能性があります。
→親指の骨折で認定されうる後遺障害の詳細については「指の骨折」ページにて整理しています。
弁護士に相談を
交通事故や労災事故等で手の親指に骨折を受傷した場合、損害賠償請求を加害者側に対し適切に行うために、損傷の部位や態様を把握し、残存した後遺障害についての立証資料を適切に収集していく必要があります。弁護士法人小杉法律事務所の所属弁護士による無料相談を是非ご活用ください。