圧迫骨折・体幹骨骨折 神経症状
肋骨骨折の痛みピークについて|医師監修記事・後遺障害専門の弁護士法人小杉法律事務所

こちらの記事では、肋骨骨折による痛みのピークについて整理しています。
なお、本記事は損害賠償請求を専門に取り扱う弁護士小杉による執筆記事となりますが、医学的事項を含むため、医学博士早稲田医師(日本精神神経学会専門医・指導医、日本臨床神経生理学会専門医、日本医師会認定産業医)に記事のご監修をいただいております。
肋骨骨折とは
(今日の整形外科治療指針第8版(医学書院)、660頁)
肋骨骨折は日常生活で遭遇する頻度の高い骨折の1つですが、その多くは数週間で治癒する骨折だと言われます。
血気胸、フレイルチェストなどの合併症にさえ注意すれば、予後の良好な疾患です。
交通事故や労災事故による骨折のほか、近年の高齢者人口の急激な増加に伴い、軽微な外傷による骨脆弱性骨折が増加しています。
骨折の原因
(標準整形外科学第15版(医学書院)、555頁)
転倒・転落、交通事故、コンタクトスポーツなどによる直達外力により発生する場合が多いです。
また、ゴルフ、水泳、野球などのスポーツや長引く咳などによる疲労骨折として生じる場合もあります。
骨折後の症状
(標準整形外科学第15版(医学書院)、814頁)
胸郭の痛みが主な症状になります。特に呼吸時や体を動かしたときに痛みが増悪する増悪する特徴がみられます。
診断について
(標準整形外科学第15版(医学書院)、814頁)
胸郭の呼吸性の規則的な動き、左右差、奇異呼吸の有無を観察し、触診で皮下気腫、胸郭の動揺を、打診、聴診で気胸や血胸の有無を確かめます。
また、胸部の単純X線画像検査で肺野、心臓、大血管、縦隔陰影の異常の有無を確認します。多発肋骨骨折などの重傷外傷やX線所見で異常を認めた場合は、その受傷態様なども正確に把握する必要があるため、CT画像検査で精査することもあります。これと合わせて、超音波検査(エコー検査)も有用だとされています。
肋骨骨折の治療指針
(今日の整形外科治療指針第8版(医学書院)、662頁)
基本的には保存的療法の適応になりますが、その傷病の態様によっては手術を要すると判断されることもあります。高エネルギー外傷による多発外傷の場合は、臓器や血管損傷を念頭に置いた対応が必要になります。血気胸・フレイルチェストなどの特殊な病態の場合は、速やかに専門医への相談につなぎます。
※保存療法
バストバンドで胸郭を外固定します。これにより疼痛を軽減させる効果があります。多くは2~3週で疼痛が軽快しバンドを外すことが可能です。疼痛が強い場合は鎮痛薬や湿布を処方します。
肋骨骨折の痛みのピーク

(今日の整形外科治療指針第8版(医学書院)、662頁)
本稿の主題である、肋骨骨折による痛みのピークはいつ頃なのかについて、受傷から1~2週間頃が最も痛みが生じる傾向にあるとされています。
保存療法が適用される場合はバストバンドで胸郭を外固定し、吸気時の胸郭の広がりを抑えて疼痛を軽減させることができます。
また、肋骨骨折の多くは2~3週で疼痛が軽快しバンドを外すことが可能だと言われています。
肋骨骨折の後遺症で認定されうる後遺障害等級

自賠責保険での後遺障害認定では、体幹骨のうち「その他体幹骨」と分類され、体幹骨の変形障害12級での認定可能性があります。
その他、骨折部位に疼痛等が残存した場合、神経症状として12級又は14級が認定されることもあります。
→肋骨骨折で認定されうる後遺障害の詳細はこちらの記事でご確認ください。
おわりに

本記事では、肋骨骨折の痛みとピークと、肋骨骨折によって認定されうる後遺障害等級について解説いたしました。
肋骨骨折の痛みは、受傷から1~2週間頃にピークを迎えることが多いため、治りがけの頃が一番つらい状況になるかもしれません。
弁護士法人小杉法律事務所では、被害者専門・後遺障害専門の弁護士が無料で法律相談を行っております。
交通事故で肋骨骨折を負傷し、痛みの症状や今後のことについてご不安がある方、また損害賠償請求についてお悩みの方は、
ぜひ一度、弁護士法人小杉法律事務所の無料相談をお受けください。
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