交通事故の解決実績

むち打ち・捻挫等 会社員 四輪車vs四輪車 治療費関係 裁判 過失割合 駐車場

ドラレコなく過失割合が争点となった事案において、裁判にて当方の主張が全面的に認められ、約80万円で解決

交通事故被害者Aさん(60代、男性、派遣社員)

事故態様 過失割合

今回ご紹介するのは、交通事故被害者Aさん(60代、男性、派遣社員)の解決事例です。

 

Aさんは、駐車場で車同士の事故に遭いましたが、

加害者は、自分が被害者だと主張して

治療費等の支払いに全く対応しなかったため、

困ったAさんは弁護士に依頼をすることにしました。

 

ご依頼を受けた弁護士の木村治枝は、

裁判にて当方の主張を全面的に認めさせ、

約80万円を獲得して解決となりました

 

弁護士はどのように本事案を解決したのでしょうか?

交通事故被害者専門弁護士が解説します。

 

弁護士法人小杉法律事務所では、

被害者専門の弁護士による賠償金無料査定サービスを行っております。

 

交通事故被害に遭い、

ご自身の賠償金がいくらになるのだろう?

と疑問をお抱えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

被害者専門弁護士による賠償金無料査定サービスは、こちらのページから。

事故の概要

本件は駐車場における車同士の事故です。

相手方車両が駐車しようとしていたため、

Aさんは少し離れて停車し、駐車を待っていたところ、

バックしてきた相手方に衝突されました。

 

事故直後、相手方は逃げようとしたうえ、

衝突したことを認めず、住所氏名も言いませんでした。

警察が来てやっと相手の身元が判明し、

事情聴取ではぶつけたことも認めましたが、

後日、「ぶつかってきたのはAさんの方で、自分は停車していた」などと主張し始めます。

 

また、Aさんはむち打ちの怪我を負いましたが

4か月程度の治療を行い、完治となりました。

 

以降も相手方は自分が被害者との主張を変えず、

物損や治療費等も何ら対応してくれなかったため、

Aさんは弁護士の木村治枝に依頼をすることにしました。

 

過失割合について

本件では、ドライブレコーダーや監視カメラ等が無く、

客観的に事故状況を証明できる証拠がなかったため、

事故態様が一番の争点となりました。

 

弁護士の木村治枝は、まず刑事記録の開示を行い、

見分状況書や現場見取図を確認しました。

その上で、Aさんと実際の事故現場に行き、

相手方の動きなどを詳細に確認しました。

 

弁護士の考えとしては、

当方の過失は高くとも3割との見立てでした。

Aさんは完全停止していたので、

過失割合0から交渉を行うことになりました。

 

 

示談交渉

相手方に賠償金の提示を行ったところ、

相手方にも弁護士がつくことになりました。

 

しかし、相手方弁護士も事故態様がわからないようで、

具体的な過失割合の交渉が行えませんでした。

 

更に相手方は、事故の衝撃をほぼ感じなかったため、

怪我するほどの事故ではなかったと主張し、

事故と怪我との因果関係自体を争う意向でした。

 

したがって、交渉での解決は困難だったため、

裁判を行うこととなりました。

裁判

裁判

裁判では、主に事故態様が争われました。

 

こちらは、被告が衝突してきたことを主張し、

事故当時の状況を説明したAさんの陳述書や

事故現場の写真などを提出して、

当時の状況を詳しく立証しました。

 

一方相手方は、

駐車途中で、停車しているところに、

Aさんが前進してきて衝突したとの主張立証をしました。

また、事故が軽微であるため治療は不要であるとし、

事故と治療費の因果関係を否定しました。

 

互いの主張は平行線だったため、

当事者双方の尋問も行われました。

 

これに対し裁判所は、

当方の主張する事故態様は、刑事記録と照らし合わせても整合すること、

被告の主張する事故態様は不自然であることから、

全面的に当方の主張通りの事故態様を認定しました。

 

また事故が軽微であったとは評価できないとして、

治療費も問題なく認められました

 

その上で、Aさんにも前方不注意の過失はあったとして、

過失割合は、相手方:当方=8:2とし、

過失分を除いた損害額は約80万円とする判決が出されました。

請求金額も大方当方の主張が認められる形での判決でした。

 

弁護士木村治枝のコメント

映像等の客観的な証拠がない難しい事案でしたが、

無事に当方の主張通りの事故態様が認定され、

過失割合もAさんにご満足いただける結果となり、

何よりでございます。

 

弊所は被害者専門の法律事務所として、

様々な交通事故事案を取り扱っております。

交通事故の賠償請求でお悩みの場合には、

ぜひ一度、弊所の無料相談をご利用ください。

 

ご相談者様の事案に合わせて、

交通事故の被害者専門の弁護士が、

疑問やご不安にお答えいたします。

 

交通事故被害者側専門弁護士への無料相談はこちらのページから。

 

 

当該解決を行った弁護士木村治枝の経歴やその他解決事例等についてはこちら。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。日本弁護士連合会業務改革委員会監事、(公財)日弁連交通事故相談センター研究研修委員会青本編集部会。