後遺障害等級の解説

骨折 下肢 神経症状

足の指を骨折した場合の過ごし方(弁護士法人小杉法律事務所監修)

こちらの記事では、足の指の骨折(趾節骨の骨折)をした方の治療について整理しています。治療中の過ごし方の参考としてご覧いただければ幸いです。

足の指は手指との区別から、「足趾(そくし)」や「趾(趾)」とも表記されます。ご留意ください。

足の指(趾節骨(趾骨))について

足部、足趾骨格

足は、趾節骨(末節骨、中節骨、基節骨)、中足骨、足根骨からなります。

趾節骨(趾骨)は、母趾、第2趾、第3趾、第4趾、小趾(第5趾)の5本です。

第2趾、第3趾、第4趾、小趾(第5趾)には3趾節(DIP、PIP、MTP関節)、母趾には2趾節(IP、MTP関節)があります。

足の指の詳しい構造についてはこちらの記事をご覧ください。

足の指の骨折について、検査方法や認定されうる後遺症等についてはこちらの記事をご確認ください。

足の指(趾節骨)の骨折の種類

打撲などの直達外力によって骨折する場合と、捻挫時などに腱や靱帯によって裂離骨折が生じる場合があります。

足の指(趾節骨)の骨折の原因

重量物を足趾に落としたり、足趾を硬いものにぶつけたりして生じます。

足の指(趾節骨)の骨折の症状

骨折部の腫脹、変形、疼痛を認めます。

足の指(趾節骨)の骨折で歩けるか

局所の安静のために歩行は困難ですが、踵(かかと)で歩行することができます。

足の指(趾節骨)の骨折の治療について

診察・後遺障害診断

(標準整形外科学第15版(医学書院)、849頁)

保存療法

手指骨と異なり腱損傷を伴っても機能障害を残すことは少ないですが、疼痛が強い間は簡単な副子か、下腿以下の歩行ギプスを2~3週つけるのがよいとされます。

手術療法

著しい変形を矯正する場合は徒手整復後に趾突部からKirschner鋼線を通しておきます。3週間後に抜去して自動運動を行います。

ギプスについて

保存療法を選択する場合、下腿以下の歩行ギプスを付けることがあります。

弁護士に相談を

弁護士に相談を

交通事故や労災事故等で足の指を骨折した場合、損害賠償請求を加害者側に対し適切に行うために、骨折の態様や残存した後遺障害についての立証資料を適切に収集していく必要があります。弁護士法人小杉法律事務所の所属弁護士による無料相談を是非ご活用ください。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。