後遺障害等級一般論 骨折 上肢 下肢 神経症状
複雑骨折とは(弁護士法人小杉法律事務所監修)
こちらの記事では、複雑骨折(最近は「解放骨折」と呼ばれることの方が多いかもしれません。)について整理しています。
複雑骨折(解放骨折)とは
(標準整形外科学第15版(医学書院)、747頁)
骨折には様々な分類がありますが、骨折部と外界の交通による分類として、閉鎖骨折(皮下骨折、単純骨折)と解放骨折(複雑骨折)があります。
複雑骨折(解放骨折)とは、皮膚や軟部組織に創が存在し、骨折部と外界が直接交通するものを言います。
とても大雑把な整理をすると、骨折部の骨が皮膚から外に飛び出したり、傷口から見える状態になっているものです。
感染の危険が高く、骨折治癒過程に不利な要素が多いと言われます。
「粉砕骨折」(骨折線が複数存在し、骨片の多いもの)と混同しやすいため、最近は「複雑骨折」の表現はあまり用いられません。
→骨折の種類・分類についての詳細はこちらの記事で整理しています。
複雑骨折の治療について
(標準整形外科学第15版(医学書院)、752頁)
複雑骨折の場合、閉鎖骨折とは異なり骨折部が汚染されていますので、洗浄などの緊急措置が必要になります。
また、治療開始が遅くなると感染リスクが高まります。
認定されうる後遺障害
骨折部位の痛み等の神経症状、関節部位の骨折であれば機能障害などが考えられます。
→骨折後に認定されうる後遺障害の詳細についてはこちらの記事で整理しています。
弁護士に相談を
交通事故等で骨折を受傷した場合、加害者に対しての損害賠償請求を適切に行うために、骨折の受傷態様や残存した後遺障害についての立証資料を適切に収集する必要があります。弁護士法人小杉法律事務所の所属弁護士に是非ご相談ください。