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交通事故後のむち打ち症は嘘だとバレる?弁護士解説
2024.11.29
このページでは、交通事故被害者側の損害賠償請求を専門とする弁護士が、
- むち打ち症とは?
- むち打ち症が噓だと疑われる要因
- むち打ち症を証明する方法
等について解説します。
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むち打ち症とは何か
むち打ち症の定義と症状
むち打ち症とは、交通事故などの衝撃で首がムチのように大きく振られることにより発生する症状の総称です。
医学的には「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などとも呼ばれます。
主な症状には、首の痛みや頭痛、肩こり、めまい、吐き気、耳鳴りなどが含まれます。
また、事故直後には症状が現れず、数日後に出現することもあります。
診断と治療法
むち打ち症の診断は、主に症状の詳細な聞き取りと医学的な検査をもとに行われます。
特に首の可動域や痛みの程度を詳細に評価します。
治療法としては、局所安静が基本ですが、整骨院でのリハビリテーションや理学療法、鎮痛薬の投与が行われることもあります。
重症例では、物理療法や手術を必要とする場合もあります。
病状の進展を防ぐためには、正直に症状を伝えて適切な医療を受けることが重要です。
むち打ち症が嘘だと疑われる理由
軽度の事故における疑念
交通事故においてむち打ち症を主張する場合、特に事故が軽度であるとされる場合には、その症状が嘘ではないかと疑われることがあります。
事故の規模とむち打ちの症状の重さの間にギャップがあると、保険会社や関係者から疑念を持たれることが多いです。
むち打ちはレントゲンやMRIで簡単に確認できるものではなく、外見的な異常がないことが、そうした疑念をさらに助長します。
事故直後にすぐ症状が出ないことがあるため、事故から症状が確認されるまでの時間が長くかかると、その信憑性が問われることもあります。
自覚症状の曖昧さ
むち打ち症は、首の痛みや頭痛、めまいなど主観的な自覚症状が中心であり、これが嘘だと疑われる一因となります。
これらの症状は、慰謝料の請求や保険金の受け取りに影響を与えるため、症状の訴えに対して疑念が生じることがあります。
特に、症状が具体的ではなく曖昧な場合や、症状の一貫性が欠けているとき、また通院頻度が過剰に見える場合には、嘘をついていると思われるリスクが高まります。
そのため、むち打ちの症状を正直に伝え、医療機関での診断を適切に受けることが非常に重要です。
嘘がバレるケースとそのリスク
証拠の不一致
むち打ち症状が嘘だと疑われるケースとして、証拠の不一致があります。
交通事故後、むち打ちを訴える際には、医療機関での診断や症状の記録が重要となります。
例えば、事故の規模に対して症状が重すぎたり、治療期間が長引きすぎたりする場合、保険会社はむち打ち症の信憑性を疑うことがあります。
また、医学的検査と症状の主張が一致しない場合、証拠の不一致として指摘され、嘘だと思われる可能性が高まります。
保険詐欺の可能性
むち打ち症が嘘だと発覚した場合の最大のリスクは、保険詐欺とみなされることです。
保険詐欺と判断されると、保険金や慰謝料が支払われないだけでなく、既に支払われた医療費や慰謝料の返還を求められることもあります。
さらに、保険金詐欺として刑事告訴される可能性さえあります。
交通事故後、むち打ち症状を正当化するためには、正直に症状を伝えることが非常に重要です。
もし疑われた場合には、医療機関での診断結果や通院記録など、具体的な証拠を提示することで、疑念を晴らす努力が必要です。
むち打ち症を証明する方法
医学的証拠の提示
むち打ち症の証明には、医学的証拠の提示が重要です。
交通事故後、速やかに医療機関を受診し、専門的な診断を受けることが大切です。
特に、MRIなどの画像検査を用いることで、頚椎捻挫や外傷性頚部症候群の有無を確認します。
これにより、むち打ちの症状の存在を客観的に示すことが可能となり、保険会社への説得力のある証拠となります。
専門医の意見書や診断書も用意することで、さらに信頼性が高まります。
適切な通院と記録保持
むち打ち症の証明においては、適切な通院と継続的な記録保持が求められます。
通院の頻度については、症状に見合った適切なものにすることが大切で、過剰な通院は保険会社から嘘だと疑われる可能性もあります。
正確かつ正直に症状を伝えることで、信用性を高め、慰謝料や補償をしっかり受け取るためにも、記録保持を怠らないようにしましょう。
保険会社や医療機関との対応方法
正直なコミュニケーションの重要性
むち打ち症と診断された場合、治療や保険請求において正直なコミュニケーションが非常に重要です。
交通事故直後の症状や日常生活における影響を過小評価せずに、正確に伝えることが不可欠です。
特に、むち打ちの症状は診断が難しいことが多いため、医師には自分の感じているすべての症状を詳細に伝えることが大切です。
また、保険会社には事故の状況や治療内容について正確な情報提供を行い、嘘と疑われる要因を未然に防ぐことが必要です。
正直な情報提供は保険請求がスムーズに行われるための基盤となります。
弁護士による対処法とアドバイス
交通事故によってむち打ち症のような症状が発生した場合、正確な慰謝料の算定や保険会社との交渉を円滑に進めるためには、法律的サポートが不可欠です。
むち打ち症の症状はレントゲンやMRIでは明確に異常が確認されにくいため、保険会社から嘘だと疑われる=後遺障害等級非該当の認定を受けることがあります。
こうした場合、法律の専門家が介入することで、適切な後遺障害等級認定を受けることができ、補償が得られる可能性が高まります。
ただし、弁護士に依頼したとしても実際に症状や後遺症がないものをあると主張することはできません。
実際に症状があると認められ、適切な治療が行われたものの症状が残っているような場合にしか後遺障害等級の認定はありません。
だからこそ、治療初期から主治医や弁護士と適切なコミュニケーションをとりながら、
「これだけの治療をしたにもかかわらず症状が今も残っている」ということを主張していくことが大切です。
- 関連記事:むち打ち徹底解説
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以下はその一例です。
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むち打ち症は、交通事故後に非常に一般的な症状であり、その適切な対応が極めて重要です。
嘘をついて損害賠償や慰謝料を不正に得ようとすると、保険会社や医療機関に疑われ、最悪の場合、保険金詐欺として刑事告訴されるリスクさえあります。
そのため、事故後は症状を正直に伝え、誠実に対応することが重要です。
まず、事故後すぐに医療機関で適切な検査を受け、むち打ち症の症状を確認することが必要です。
これにより、後に嘘を疑われるリスクを減らすことができます。また、診断や治療の記録をきちんと保持し、通院頻度や診療内容を一貫して伝えることも大切です。
さらに、自分だけでなく、法律の専門家と連携することで、保険会社との交渉がスムーズに進むことがあります。
弁護士のサポートを受けることによって、適切な慰謝料の受け取りや後遺障害等級の認定がなされる可能性が上がります。
誠実な対応は、最終的に自分自身の信頼性を高め、将来的なトラブルを防ぐ助けとなります。
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