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交通事故の慰謝料請求を弁護士に依頼する際の注意点とデメリット

2024.10.22

損害賠償請求

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交通事故は予期せぬ出来事であり、被害者にとって多大な精神的・身体的負担を伴います。

事故による怪我や物損、受けた精神的苦痛に対しては、被害者として損害賠償を請求する権利があります(民法709条及び同710条)が、

その過程で特に重要なのが慰謝料の請求です。

 

民法709条故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

民法710条他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、

前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。

 

昨今では、交通事故に関する問題を弁護士に依頼するケースが増えていますが、

その際にはいくつかのデメリットと注意点をしっかりと理解する必要があります。

 

弁護士に依頼することで、費用面や時間面でリスクが生じるように思われます。

特に、弁護士費用がかかるため、保険に「弁護士費用特約」が付いているかどうかの確認は重要です。

 

方で慰謝料の請求を適切に進めるためには法律の専門知識が必要となる場合が多く、そこで頼りになるのが弁護士の存在です。

 

このページでは、交通事故被害者の損害賠償請求を専門とする弁護士が、

  • 交通事故で弁護士に依頼するデメリット
  • 交通事故で弁護士に依頼するメリット
  • 交通事故で弁護士に依頼する場合の注意点

について解説します。

 

弁護士法人小杉法律事務所では、交通事故被害者の損害賠償請求を専門とする弁護士による初回の法律相談を実施しております。

交通事故被害に遭い、慰謝料請求について疑問や不安をお抱えの方は、ぜひ一度弁護士法人小杉法律事務所にお問い合わせください。

 

交通事故被害者損害賠償請求専門弁護士へのお問い合わせはこちらのページから。

 

交通事故で弁護士に依頼するデメリット

弁護士費用がかかる

交通事故の慰謝料を請求するために弁護士に依頼する際のデメリットの一つに、弁護士費用がかかることが挙げられます。

一般的に弁護士への依頼には

  • 着手金と報酬金が発生する体系(受任時と解決時にそれぞれ報酬が計算される)
  • 時間制報酬体系(事務処理に要した時間に応じて報酬が計算される)

など各弁護士によってさまざまな報酬体系があります。

 

特に、自己の保険に弁護士費用特約が付いていない場合には、この費用が大きな負担となることがあります。

 

費用倒れのリスク

もう一つのデメリットとして、費用倒れのリスクが考えられます。

これは、弁護士に依頼することによって得られる損害賠償額や慰謝料が、弁護士費用によって相殺されることを指します。

 

例えば相手方保険会社から既に100万円の提示が来ている方が弁護士に依頼した場合を考えてみます。

弁護士に依頼し、弁護士が交渉したことにより10万円増額し、相手方保険会社から受け取ることができる金額が110万円になりました。

しかし、その報酬として弁護士に20万円を支払わなければならないといった契約をしていた場合には、

110万円-20万円=90万円で、弁護士に依頼する前に既に受けていた提示額よりも、被害者本人が受け取ることのできる金額が下がってしまっています。

 

このように、事案によって、最終的に手元に残る金額が、弁護士を介さずに請求した場合に比べて少なくなる可能性もあります。

被害者としては、せっかく交渉のプロである弁護士に依頼したにも関わらず、結果としてメリットを享受できない場合もあるため、慎重に検討しなければなりません。

 

時間がかかることがある

交通事故の慰謝料請求においては、弁護士に依頼することで解決までに時間がかかる場合があります。

弁護士が介入することで、示談交渉のプロセスが複雑化し、通常のケースよりも長期間にわたる可能性があります。

 

保険会社との交渉や裁判手続が絡むと、解決まで数ヶ月から1年以上かかることもあります。

時間がかかればかかるほど、精神的なストレスも増えるため、このようなデメリットについても考慮することが重要です。

 

 

交通事故で弁護士に依頼するメリット

慰謝料の増額

交通事故の被害を受けた際、弁護士に依頼する大きなメリットの一つは、慰謝料の増額が期待できる点です。

通常、加害者側の保険会社から提示される金額は「自賠責基準」や「任意保険基準」に基づいており、比較的低い傾向があります。

 

しかし、弁護士に依頼することで『民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準上巻(基準編)』(公益財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部編)

を基にした弁護士基準(裁判基準)が適用され、これにより示談金額が大幅に増額される可能性があります。

被害者としては、納得のいく慰謝料を得るために、専門の弁護士に相談することがとても重要です。

 

交渉のプロに任せられる

交通事故に伴う示談交渉は複雑で、被害者自身が行うには負担が大きいことが少なくありません。

 

しかし、弁護士に依頼すれば、交渉のプロが全面的に対応してくれるため、被害者は煩雑なやり取りから解放されます。

 

特に相手方の保険会社との交渉は専門的な知識が必要となり、同意を得にくい場合もあるため、経験豊富な弁護士に任せることで、有利な条件を引き出せる可能性が高まります。

 

安心感が得られる

弁護士に相談することで得られる安心感も、依頼を考慮する重要な理由です。

交通事故の被害者になる瞬間は突然訪れます。そしてそこから怪我の治療や保険の手続きなど、対処すべき問題が多岐にわたります。

 

これらの煩雑な手続きを弁護士に任せることで、心的負担を軽減し、治療や回復に専念できるようになります。

 

また、弁護士は法律の専門家であるため、被害者にとって最適な方法を提案し、問題解決に向けた適切なサポートを提供してくれます。

このように、信頼できる弁護士と連携することで、安心して事故後の対応を進められます。

 

弁護士に依頼する際の注意点

信頼できる弁護士の選び方

交通事故の慰謝料請求を成功させるためには、信頼できる弁護士を選ぶことが重要です。

まず、実績や専門性を確認しましょう。交通事故の案件に多く携わっている弁護士は、

豊富な経験と知識を持っていることが多いため、より安心して任せることができます。

 

また、無料相談を提供している弁護士も多いので、相談の中でコミュニケーションの相性や弁護士のスタンスを確認するとよいでしょう。

信頼関係を築ける弁護士を選ぶことで、安心して交渉を任せることができます。

 

弁護士費用特約の活用

弁護士費用特約が付帯している保険に加入している場合は、これを活用することで弁護士費用の負担を軽減できます。

弁護士費用特約があると、交通事故に関する法律相談や交渉の費用が一定額までカバーされるため、被害者にとって経済的な負担が大幅に軽減されます。

 

特約が付いているかどうかを確認し、請求手続きがスムーズに進むようにしましょう。これにより、弁護士費用の心配をせずに、被害者として最適な損害賠償請求が行えます。

 

早めの相談が重要

交通事故に遭った場合、できるだけ早く弁護士に相談することが重要です。

事故直後は混乱しやすく、自分だけで保険会社との交渉を進めることは、十分な慰謝料を受け取れない原因となることがあります。

 

早めに弁護士に相談することで、法律の専門家による的確なアドバイスを受けられ、損害賠償請求が適切に進むようサポートを得ることができます。

特に、事故内容によっては証拠の確保や適正な後遺障害等級の申請が必須となる場合がありますので、迅速な対応が必要です。

 

弁護士法人小杉法律事務所にご依頼いただいた場合

弁護士法人小杉法律事務所では、解決件数1000件以上の弁護士をはじめとして、交通事故被害を専門とする弁護士が初回無料の法律相談を実施しています。

裁判基準や後遺障害等級認定基準を熟知した弁護士によるサポートで、ご依頼者様が適切な慰謝料を獲得できるよう努めます。

 

また、弁護士費用特約が付帯されている保険にご加入の方に関しては、当該保険約款に従い弁護士費用を請求いたします。

ですからせっかく弁護士費用特約を付けていたのにあまり効果が無かった…ということにはなりません

(ただし、弁護士の介入により獲得した金額が高額になる場合は弁護士費用特約の上限額を超過する場合があり、その場合には獲得した賠償金からのご精算が発生いたします。)。

 

弁護士費用特約付帯の保険へのご加入が無い場合であっても、弁護士法人小杉法律事務所は相談料・着手金はございません。

報酬金についても相手から獲得した金額からのご精算となりますので、被害者の方のご負担なくご依頼いただくことが可能です。

 

実際に弁護士費用の方が高くついてしまい、結果として弁護士に依頼したことで損になるリスクがある場合には、

初回の法律相談(無料)の段階でそのリスクをお伝えいたします。ですから、ご安心・ご納得してご依頼いただくことが可能です。

 

弁護士法人小杉法律事務所の費用体系はこちらのページから。

 

さらに、弁護士法人小杉法律事務所では原則として被害者の方お一人に対して弁護士とスタッフ(パラリーガル)が担当をさせていただきます。

弁護士となかなか連絡がつかず状況が分からない…といった不安も、パラリーガルが対応いたしますのでご安心ください。

 

まとめ

交通事故において、慰謝料請求のために弁護士に依頼することのメリットとデメリットを見てきました。

 

弁護士に依頼すると、被害者としては慰謝料の増額や適正な損害賠償の請求を目指すことができます。

ただし、弁護士依頼には費用がかかり、解決までに時間がかかることもありますので、デメリットもしっかりと考慮することが重要です。

 

また、弁護士費用をカバーするための弁護士費用特約がある場合は、それを活用することで経済的な負担を軽減できます。

早めの相談が解決への鍵になるため、事故に遭った際は、できるだけ早めに信頼できる弁護士を探し、相談することをおすすめします。

それぞれの事例で異なる状況が存在しますので、自分のケースに合った最適な方法を見つけることが重要です。

 

弁護士法人小杉法律事務所では、交通事故被害を専門とする弁護士による初回無料の法律相談を実施しております。

交通事故被害に遭い、慰謝料請求でご不安をお抱えの方は、ぜひ一度弁護士法人小杉法律事務所にお問い合わせください。

 

交通事故被害者側損害賠償請求専門弁護士へのお問い合わせはこちらのページから。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。日本弁護士連合会業務改革委員会監事、(公財)日弁連交通事故相談センター研究研修委員会青本編集部会。

弁護士小杉晴洋の詳しい経歴等はこちら

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