交通事故コラム

その他分類

交通事故被害は弁護士に依頼した方がいい?メリット・デメリットを解説

2025.02.09

全国対応の弁護士

このページでは、交通事故被害者側の損害賠償請求を専門とする弁護士が、

  • 弁護士に依頼するメリット
  • 弁護士に依頼した場合のデメリット
  • 弁護士に依頼した方がいいケースとは?
  • 弁護士に依頼する場合の注意点

について解説します。

 

弁護士法人小杉法律事務所では、交通事故被害者側の損害賠償請求を専門とする弁護士による交通事故解決サポートを行っております。

交通事故被害に遭い、疑問やご不安をお抱えの方やそのご家族の方は、ぜひ一度弁護士法人小杉法律事務所にお問い合わせください。

 

交通事故被害者側損害賠償請求専門弁護士による交通事故解決サポートの詳細についてはこちら。

 

弁護士に依頼するメリットとは

慰謝料・賠償金の増額が期待できる

交通事故の被害者が弁護士に依頼する大きなメリットの一つは、慰謝料や賠償金が増額される可能性が高まることです。

保険会社から最初に提示される示談金は、被害者側にとって必ずしも適切な金額とは限りません。

 

加害者側保険会社は支払う保険金額が低ければ低いほど自社の利益が大きくなるわけですから、

被害者にとって適切な金額を提示してくることはほとんどありません。

 

このような場合には、弁護士は裁判基準という被害者にとって最も適切な基準を適用に基づいた交渉をすることで、提示額を大きく上回る賠償金を獲得できる可能性があります。

 

 

当事務所でも弁護士の介入により事前提示額から大幅に増額した事例が数多くございます。以下はその一部です。

 

複雑な過失割合の交渉を任せられる

交通事故では、被害者と加害者の過失割合が賠償金額に大きな影響を与えます。

 

しかし、過失割合は専門的な知識が求められる分野であり、被害者自身が交渉するのは難しい場合があります。

その点、弁護士に依頼することで、法律や過去の判例、警察の捜査記録等に基づいた正確な主張を行うことができ、納得のいく結果が得られる可能性が高まります。

特に、過失割合について意見が対立する場合や、保険会社が一方的に低い割合を主張する場合は、弁護士の交渉力が強い味方となります。

 

当事務所でも弁護士の介入により過失割合を被害者に有利に修正した事例が数多くございます。以下はその一部です。

 

精神的負担が軽減される

交通事故の被害者は、事故後にさまざまな手続きや交渉を行わなければならず、大きな精神的負担を抱えることがあります。

 

特に、保険会社とのやり取りや、複数回にわたる示談交渉は時間も労力も求められるため、被害者のストレスになります。

しかし、弁護士に依頼することで、こうした負担を弁護士が代わりに引き受けてくれるため、被害者は自身の治療や生活の回復に専念することができます。

プロに任せることで精神的な安心感を得られる点も、大きなメリットと言えます。

 

法的手続に詳しいサポートを受けられる

弁護士は法律の専門家であり、交通事故に関連する法的手続にも精通しています。

そのため、示談交渉だけでなく、後遺障害等級認定のサポートや裁判対応といった専門性が求められる場面でも有益なアドバイスを受けられます。

 

特に後遺障害等級認定のサポートは重要です。

交通事故により後遺症が残ってしまった場合、後遺症慰謝料後遺症逸失利益の請求が可能になります。

この後遺症慰謝料と後遺症逸失利益は、賠償金全体の中でも大きな割合を占める重要な費目になりますが、

この後遺症慰謝料と後遺症逸失利益の金額は、「認定される後遺障害等級」に応じて決定されます。

 

つまり、適切な後遺障害等級の認定を得られるかどうかが、適切な賠償金を得られるかどうかに大きな影響を与えるということです。

 

後遺障害等級の認定を受けるためには、主治医に作成いただいた後遺障害診断書を自賠責保険に提出する必要があります。

自賠責保険から自賠責損害調査事務所に書類が送られ、審査が行われるのですが、

自賠責損害調査事務所では迅速に審査を行うために一部を除いて原則として書面のみによる審査が行われます。

 

したがって、後遺障害診断書の記載は極めて重要になります。

弁護士に依頼することで、この後遺障害診断書の記載にあたって主治医に後遺障害等級の認定のポイントについてお伝えしたり、

仮に記載が不足していると思われるような場合には訂正を依頼したりすることが可能になります。

 

また、適切な後遺障害等級の認定がされなかった場合には異議申立てという手続を取ることになりますが、

この異議申立てについても専門弁護士に依頼することで効果的な申立てができるようになります。

 

当事務所でも弁護士の介入により後遺障害診断書の訂正を行ったり、異議申立てを行ったりして適切な後遺障害等級の認定を勝ち取った事例が数多くございます。以下はその一部です。

 

このように、弁護士、とりわけ交通事故被害を専門とする弁護士に依頼することで大きなメリットを得ることができます。

 

 

弁護士に依頼するデメリットについて

弁護士費用が発生する可能性

交通事故で弁護士に依頼した場合、弁護士費用が発生する点は大きなデメリットの一つです。

相談・依頼する弁護士の報酬体系にもよりますが、費用をかけて弁護士に依頼したものの、

増額ができなかったり、弁護士の介入により増額した分よりも弁護士費用の方が高くついたりするリスクもあります。

 

このようなリスクを避けるためには、初回無料の法律相談を実施している事務所に相談し、

報酬体系や費用倒れのリスクがあるか、依頼するべきかを単刀直入に聞いてみるべきでしょう。

 

当事務所では初回無料の法律相談時に費用倒れのリスクが考えられる場合はその旨お伝えしたうえで、

それでもご依頼をご希望かどうかを確認させていただいております。

 

なお、弁護士費用特約が保険に付帯されている場合は費用がカバーされる場合もあるため、保険内容を確認することも有用です。

 

解決までに時間がかかる可能性

弁護士に依頼すると、専門的な交渉や手続が必要になるため、解決までの時間が長引くこともあります。

特に複雑な過失割合や後遺障害等級の認定を巡るケースでは、保険会社との交渉や裁判の準備に時間がかかることがあります。

 

この時間的な負担を考慮せず、早期解決を望む場合には、期待を下回る結果となるかもしれません。

ただし、このプロセスを乗り越えることで、最終的には適正な示談金を受け取れる可能性が高まることも事実です。

 

 

弁護士に相談・依頼すべきケース

死亡事故や重度後遺症が残る事故の場合

交通事故で死亡事故や重度後遺症が残る事故が発生した場合、弁護士に相談・依頼することを強くおすすめします。

 

このようなケースでは保険会社が提示してくる金額と適切な金額に大きな開きが生じることが多かったり、

金額が大きいために保険会社内部での決済が下りず、示談交渉段階ではどうしても適切な金額の提示がされなかったりするため、

弁護士に依頼することでより大きな増額が期待できます(費用倒れのリスクはまずありません。)。

 

また、このような重大事故の場合は刑事裁判が開かれる場合もあります。

刑事裁判への被害者参加は被告人や裁判官に直接被害者の心情を伝えられるという意味でも大きいですが、

刑事裁判で提出された証拠を民事で利用することで慰謝料の増額が認められる場合もあり、被害者としては非常に有用な制度です。

 

この刑事裁判への被害者参加についても、弁護士に依頼することでサポートを受けることができます。

 

さらに、過失割合や後遺障害等級認定のプロセスが非常に複雑になるため、法的知識を持つ弁護士のサポートが不可欠です。

 

保険会社との示談が難航している場合

保険会社との示談交渉が進まず、解決が長引いている場合も、弁護士に依頼すべきケースといえます。

保険会社は、被害者に対しできるだけ低い金額で示談を成立させたいという意図を持つことがほとんどです。

 

そのため、提示される示談金が正当な額でない可能性があります。

弁護士に依頼することで、弁護士基準を適用した高い賠償金が期待できます。

また、弁護士が交渉を行うことで相手側とのやり取りがスムーズに進み、結果的に解決までの時間を短縮できることもあります。

 

示談金が適正かどうか判断できない場合

交通事故の被害者が保険会社から提示された示談金が適正であるか判断するのは難しいことがよくあります。

保険会社の提示額はあくまで契約基準に基づいて算出されたものであり、裁判基準とは異なるため、本来受け取れるべき金額より低い場合が多いです。

 

このような場合、弁護士に相談することで、適正な賠償金を計算し、受け取るべき金額を把握することができます。

特に後遺障害等級が絡む場合、専門的な知識や経験を持つ弁護士のサポートが重要です。

弁護士に依頼することで、自分にとって最適な示談条件を引き出す手助けを得られるでしょう。

 

弁護士に依頼する際の注意点

弁護士費用特約の有無を確認する

交通事故の際に弁護士に依頼した方がいいか迷う場合、まずは保険の弁護士特約の有無を確認しましょう。

弁護士特約が付帯されている保険に加入している場合、弁護士費用の一部または全額が保険でカバーされることがあります。

 

この特約を活用することで、依頼に伴う経済的な負担を軽減できるため、被害者にとって大きなメリットとなります。

 

交通事故に詳しい弁護士を選ぶ

弁護士に依頼する際には、特に交通事故に関する分野に強い弁護士を選ぶことが重要です。

交通事故案件は過失割合や示談金の計算など、専門的な知識が必要とされるケースが多いため、経験や実績が豊富な弁護士に相談することで望ましい結果を得やすくなります。

 

また、交通事故被害者に寄り添った対応を得意とする弁護士であれば、精神的なサポートにもつながり、安心感を持ちながら依頼を進められるでしょう。

 

弁護士法人小杉法律事務所におけるサポート

弁護士法人小杉法律事務所では、交通事故被害を専門とする弁護士による交通事故解決サポートを行っております。

また、被害事故1件につき専門スタッフが1名担当させていただくことで、気軽にご質問などをいただくこともできます。

 

交通事故被害を専門とする事務所として、被害者の方にご安心と解決をご提供できるよう日々尽力しております。

 

交通事故被害に遭い、ご不安をお抱えの方やそのご家族の方は、ぜひ一度弁護士法人小杉法律事務所にお問い合わせください。

 

交通事故被害者側損害賠償請求専門弁護士との初回無料の法律相談の流れについてはこちら。

この記事の監修者弁護士

小杉 晴洋 弁護士
小杉 晴洋

被害者側の損害賠償請求分野に特化。
死亡事故(刑事裁判の被害者参加含む。)や後遺障害等級の獲得を得意とする。
交通事故・学校事故・労災・介護事故などの損害賠償請求解決件数約1500件。

経歴
弁護士法人小杉法律事務所代表弁護士。
横浜市出身。明治大学法学部卒。中央大学法科大学院法務博士修了。

所属
横浜弁護士会(現「神奈川県弁護士会」)損害賠償研究会、福岡県弁護士会交通事故被害者サポート委員会に所属後、第一東京弁護士会に登録換え。日本弁護士連合会業務改革委員会監事、(公財)日弁連交通事故相談センター研究研修委員会青本編集部会。